ニャート

出版社を過労で退職→ひきこもり→非正規雇用を経て、社会のあり方について思うことを書いています。

東大を2留して、レールを外れたと思っているこうさんへ

「『レールから外れたら人生終了』という日本に蔓延る神話が皆を不幸にしている」というtogetterを読んだ。 これは、「東大を2回も留年した人のブログ」を書いている「こう」さんのセルフまとめだ。 こうさんは、東大2年生(4回生・2留)である。 こうさ…

日本の精神医療は遅れているのか?|外国との歴史比較

日本の小中学生に英語を教えていたニュージーランド人男性、ケリー・サベジさん(27歳)が、日本の精神病院で10日間身体拘束された結果、心肺停止状態になって亡くなった、というニュースがネット上で話題になっている。 死因は、身体拘束されたことにより、…

豊田真由子氏と「超エリート・準エリート」|人の上に立つ「器」

自民党の豊田真由子衆院議員が、秘書に暴言を吐いている音声を、デイリー新潮が公開し、ネット上に批判があふれた。 (ストレスに弱い人は聞かない方がよいです) https://www.youtube.com/watch?v=Bc6UEvT9H_o それに対し、桜蔭中・高、東大での同級生が、F…

「優れたコンテンツを無料で」という非常識がやりがい搾取につながる|とある新人漫画家に本当に起こったコワイ話

漫画「とある新人漫画家に本当に起こったコワイ話」を読んだので、感想を書きたい。 これは、2016年にネットで話題になった、新人漫画家(佐倉色さん)と出版社とのトラブルについて書かれたマンガだ。 トラブルの経緯は、このようになる。 編集者が、佐倉さ…

おじさんおばさんという人生の下り坂でも、楽に生きるために

『なぜ「おじさん」「おばさん」は、人生の下り坂に耐えて生きていけるのか。』という記事を読んだ。 私は、夫も子どもも定職もお金もない(わりと悲惨な)おばさんだが、それでも、若いときと今を比べると、今の方が生きやすい。 今日は、人生の下り坂でも…

妻が夫との行為を拒む理由|渡辺ペコ「1122」

新刊マンガ、渡辺ペコ「1122」(いいふうふ)1巻は、結婚7年目の仲良し・子なし・セックスレス夫婦が「婚外恋愛許可制(公認不倫)」を選択したという話。 とても面白いのだが、連載中のため、どこまであらすじにふれていいか分からないので、「1122」を読…

「他人や政治のせいにするな!」|成功者は、自らに運があったことに気づかない

最近、本田圭佑選手の、自殺に対するツイートが炎上した。 「他人のせいにするな! 政治のせいにするな!! 生きていることに感謝し、両親に感謝しないといけない。今やっていることが嫌ならやめればいいから。成功に囚われるな! 成長に囚われろ!」 本田選…

失敗例から考えた、批判の受けとめ方と伝え方

ブログを書いていると、いただいたコメントについて「これは受けとめるべきか?」と悩むことがあります。 今回は、私の失敗例をもとに考えた「批判はどこまで受けとめるべきか、そしてどうやって伝えればよいか」についてメモしておきます。 批判/非難/中…

非正規雇用者のサイレント革命(原案)

「今後、景気がよくなり、非正規雇用が減り、低年収層の年収が上がることはあるのか?」 それが知りたくて、GW中に経済やら現代史やらの本を読んだが、答えは「No」に思える。 非正規雇用の問題点は、「社会保障がない」ことと「賃金が低い」ことだ。 バブル…

なぜ弱者は連帯できないのか|政治には弱者の支持など必要ないのか

なぜ貧しい人たちは連帯しないのだろう。 「貧しい人たち」という主語は適切ではないかもしれない。 ここで指すのは、毎日真面目に働いているのに、給料が安くてギリギリで生活している人たちのことだ。 貧困がニュースで取り上げられるとき必ず出るのが、「…

高学歴者が雇用関係から抜け出せないから、サラリーマンの給料が上がらない

社会における立ち位置も考え方もちがう人(Aさんとする)と話をする機会があった。 そこで考えたことをメモしておきたい。 私はAさんを、意見交換できる相手として得難い人だと思い、とても尊敬している。 だから、途中でAさんの選択に疑問を投げかける描写…

「ブログに好きなことを書いたら稼げる」って嘘だよ

「ブログを書いていても、自分は成功者になれないから、しばらく休む」という、Aさんの記事を読んだ。 文中に「好きなことを追求しろと成功者は言うが、好きなことなんてない」という記述がある。 この「好きなことを追求すれば稼げる」、これは条件つきの「…

姪とレロレロ

私には、生後3ヶ月の姪がいる。 私は2人姉妹の長女で、自分には子どもがいない。 姪は私の両親にとって、長い間待ちに待った初孫だった。 冬休みに、久しぶりに姪に会った。 姪は、私と両親の住む町から、特急電車で1時間ちょっとの町に住んでいる。 たぶ…

寄稿した記事一覧(都度更新)

ありがたいことに、2016年5月頃から、このブログを通じて寄稿のお話をいただくようになりました。 2017年9月までは、オンサイトでの翻訳業務のため、ライティングのお仕事は積極的に受けていませんでしたが、2017年10月からはライティングのお仕事メインで…

私が思う「心が弱い人と強い人のちがい」

心が弱い人と強い人のちがい ある人が自殺したときに、「そんなことで死ぬなんて」と言う人がいます。 Aさんには「そんなこと」でも、Bさんには同じことが死ぬほど苦しい場合があります。 たとえば、身長148cmのきゃしゃな人と、身長190cmの筋骨隆々な人がい…

逃げたい人に「それは甘え」と言うより「短所をスルーできる戦略を考えよう」と言いたい

大学を辞めた。死ねない呪いと向き合う毎日。 これを書いた人(以下Aさん)に伝えたい。 この半年くらい、「つらい環境から逃げたい人はどうするのがベストか」について考えてきて、その過程で考えはいろいろ変わったが、いまはこれがベストだと思う。 20代…

東大女子を過労死させたり、京大専業主婦をもったいなくさせているのは日本社会

電通の高橋まつりさん(東大卒)が、たった1年足らずで過労自殺したニュースが話題となった。 私も長時間労働による過労で出版社を辞めており、まつりさんほどではないがパワハラとセクハラの実体験がある。 だが、今日はそのことを書くよりも、もっと大き…

息してるだけで月6万円かかる女を降りたい

トイアンナさんの「『普通の女』をやる月々のお値段が6万円」というツイートが話題になっていた。 時系列で見てみる。 美容室で髪切って、コンタクトつけて、まつげエクステ。これだけで4万円がすっ飛ぶってすごい。化粧もネイルもない標準装備なのに。現実…

宗教は金を超えられるか(猫になりたい班)

phaさんの「宗教っていいよね」を読んだ。 「自分がもし身寄りの無い年寄りで、家族も友達もいなくて寂しく一人暮らししていたとしたら、誰かが定期的に訪ねてきてくれたらそれだけでものすごくうれしくない?」 それはすごくいいなと思ったし、そういう役割…

生きづらい人々の受け皿がプロブロガーしかない問題

「4ヶ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ。」 という記事が、批判を受けている。 批判を受けている理由は、この部分に集約されているように思える。 探していると、ブログでお金を稼げることや実際に何百万も稼いでいる人…

ブログのこれから、私のこれから

今日は、ただの日記です。 ついにブログタイトルを変えた。 あの、私のゆがんだ自意識とプライドの高さが痛々しかったタイトルを!(「一橋を出てニートになりました」) ふしぎなもので、全世界に向けて、痛々しい記事を公開しつづけていたら、だんだん自虐…

NHK貧困女子高生は「美しい国」が生み出した

(前回:NHK貧困女子高生がヤラセなのかを冷静に検証する) NHK貧困女子高生問題で、「○○を買わなければ、進学できるはず」と、未成年のお金の使い方を叩く人々がいる。 だが、その苛烈さを、国のお金の使い方に向けたことがあるだろうか。 少女が食べた1000…

NHK貧困女子高生がヤラセなのかを冷静に検証する

NHKがニュースで扱った貧困女子高生が、実は貧困ではなく、NHKはやらせ・捏造を行ったのではないか、という疑惑が話題だ。 ここでは、そもそもNHKはやらせという意図を持っていたのかを、冷静に検証したい。 この番組は、ニュース内の1コーナー(4分程度)…

性行為は愛と暴力どちらに基づくか

コンビニの成人コーナーに並ぶ雑誌と、リアルな性行為、そして少女マンガ。 私にとって、この3つの間には埋められない溝がある。 私は、夢見がちな子どもだった。 童話に出てくるような、みんなが優しくて、悪い人がいない世界が大好きだった。 今でも、残…

小泉元首相は右翼のふりした「逆左翼」(働き方改革に望むこと)

ブログを書いていると、「左翼」と言われることがある。 「格差をなくしたい」と言っているし、私の思想は左向きなのだろう。 でも、もし自民党が格差をなくしてくれるのなら、私は喜んで支持する。 だけど、現政権は、庶民の方を向いているというアピールは…

「お前キモいんだよ」は絶対的な正義か|同性愛者への生理的嫌悪感

痛ましい事件が起きた。「ゲイだ」とばらされ苦悩の末の死 学生遺族が一橋大と同級生を提訴 この記事を読んだ時、ただただ悲しかった。 パニック発作の末に転落死、どれだけ苦しかったことだろう。 この事件には、論点が複数ある。 他人が同性愛者であること…

高齢者や障害者が処分される近未来(短編)

人を殺処分して時給905円。 憲法に『家族は、互いに助け合わなければならない』という一文が入った頃から、国は明確に「小さな政府」を目指し始めた。 2045年、高齢者や障害者は『家族』が責任を持って面倒を見ること、それができない家族には「安楽死」を推…

非正規雇用の貧民が「アベノミクス死ね」と願った理由

私は、年収200万円台の派遣社員だ。 この金額では一人暮らしもできない。給料の半分を入れてはいるが、実家で暮らしている。 貧民の私が、なぜ「アベノミクス死ね」と願ったかを書く前に、日本の実質賃金の推移について述べたい。 実質賃金は90年代後半から…

「ぼーっとしている人が『自分の人生と向き合う』ためのQ&A30」のココが面白い

今日は、人気の電子書籍の書評と、おまけチラ裏「もし私が、この本を一般書籍化する編集者なら、こうしたい」 という回。 対象の本は、この記事で人生相談に乗っていただいた、はてなの人気ブロガー斗比主閲子さん (id:topisyu 以下topisyuさん)の「ぼーっ…

引きこもりが再び働きはじめた朝に

人生において何回か、「壁を乗り越えないといけない時」があると思う。 私にとってそれは、長く引きこもった後に、再びバイトを始めた最初の日の朝だった。 私は、過労の末に、パニック障害になった。 パニック障害とは、激しい動悸や胸痛、呼吸困難という症…