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ニャート

旧「一橋を出てニートになりました」。出版社を過労で退職→引きこもり→派遣社員を経て、働き方や社会のあり方について思うことを書いています。

生きづらい人々の体験談集を自費出版して配り歩きたい

生きづらさ

だれの話か忘れたが、自費出版で出した本のうちの一冊を、海外のゲストハウスに置いてきたという話があった。
多くの人の手から手に渡って、感想を書いてもらって、最後には自分の元に帰ってくるように、メッセージを本に書いて。
そうしたら、本当に戻ってきたという話。

先日、「はてなベストエッセイ集」の企画紹介 をしていて、こんな話を思い出した。

これは、電子書籍ではできない。
モノとしての実体がある、紙の書籍でないとできない。

生きづらい人々の体験談集は、人の手から手に渡るべき本なのでは

「本が人の手から手に渡って読まれ続ける」
この考えに魅了されて、いろいろ考えているうちに、私は心療内科の待合室を思い出した。

心療内科の待合室には、たいてい本が置かれている。
イメージ的には、ちょっとスピリチュアル系の、字数が少ない絵本みたいなのが多い気がする。
待っている時、救いみたいなものを求めて、本棚を眺めたことが多々あるが、そこに望んでいるものはなかった。

それで思った。
心療内科の待合室に、例えば、うつ病などから寛解した人々が、その後どうにかこうにか生きていく体験談集があったら、どんなに心が慰められるだろうと。

一度レールから外れた後は、自分でレールを作ることになるのかもしれない

私は「ブログのこれから、私のこれから」で、人が挫折した後どう生きたらいいのか、ライフハックを作りたいと書いた。

(これは私の感想だけど)たぶん今の日本では、一度レールから外れたら、再びレールに乗ることができる可能性よりも、自分でオリジナルのレールを作って生きていくことになる可能性の方が高いように思える。

日本は他国に比べれば恵まれた国だけど、なぜか皆がレールに乗ること(会社に入って、結婚して、子どもを育てて、定年まで勤める)を求められ、レールから外れた人の社会保障などはあまり想定されていない。

不思議なのだが、レールに乗ることを求められる割には、そこから外れた人が再びレールに乗れる道はあまりない。
「レールに乗り続けていること=普通」「レールから一度でも外れたこと=異端」のような区別意識がうっすらある。

だから、レールから外れた時に30代後半以上だったら、再びレールに乗ろうと苦しむよりも、自分でレールを作る方が楽なように思える。

レールから外れた後のノウハウ本がない理由

でも、レールから外れた後のノウハウが書かれた本は、ほとんどない。
その理由は2つあると思う。

1つは、レールから外れた後、自分でオリジナルのレールを作って成功した(or成功したと自分で思える)人があまりいないのだろうと思われること。

「成功したと自分で思える」というのは大事なポイントである。
たぶん、自分のレールを作るためには、レールに乗っていた時に持っていたものを何かしらあきらめる必要が出てくる。
その時、レールに乗っていた時の価値観を引きずっていると、いま自分が幸せだと自分で思えない。
実際はすごく上手くやっているのに、本人は「レールに乗っていた頃の方がよかった」と思っていたりする。

もう1つは、出版社(本を作る側)にそのような企画観点がないこと。
あっても、こうした本は売れないだろうと思われる(or出版社側が思っている)こと。

損してもいい個人なら、何でもできる

だけど、利益を出さないといけない出版社と、私はちがう。

「生きづらい」というと幅が広すぎるが、うつ病などや発達障害などで、レールを外れたり、普通の人と同じように働けない人などが、どうやってオリジナルのレールを作って生きていっているか、がテーマになる。

(この記事ではまだ募集はしないけど)たぶん募集したら、けっこう集まりそうである。
なぜなら、普段からTwitterのDMなどで、そのような体験談をいただいているので。

5~9人くらいにじっくりと話をうかがう。
出版社だったら大人の事情で全部は書けないことも、個人出版だったら全部書ける。

まず電子書籍で販売して、儲けを人数+私で割って、私分の収益で、自費出版(印刷製本)する。

そうしてできた紙の本を、生きづらい人々がいそうな場(支援団体とかフリースクールとか心療内科とかと)に配って歩く。
個人に配ってもいい。
その場合は、できたら感想を書いて、次の人に渡してもらったりする。

たぶん儲からなそうなので、印刷製本はほぼ自腹だろう。でも、やりたい。

ネットのコンテンツは、一時期話題になっても、すごい勢いで流れて忘れ去られる。
また、体験談は検索されにくい。

生きづらい人々の体験談は、流してはいけないコンテンツだと思う。
出版社が作らなくても、本として大切に保管すべきコンテンツだと思う。

掌の火を手づたいで渡していきたい。
その火に勇気づけられて、新たな火が灯ることもあるだろう。

儲けようと思うと、何もできない。
損してもよいと思うと、何でもできると思った。

実際の体験談募集は、夏ごろにします。

Twitterもやってます