ニャート

パニック障害で退職→ひきこもり→非正規雇用の氷河期世代。だめ人間が何とか日常を投げずに生きていくためのメモ書き。

英語が全くできなくても、マレーシアなら働けて豪華に暮らせるらしい

英語が全くできなくても、例えばマレーシアのサイバージャヤなら、日本語のみで働けて、豪華マンションに住み、月10万円も貯金ができる、というテレビ番組(「幸せ!ボンビーガール」)を以前見たので、実際どうなのか検証してみる。

月4万以下でプール・ジム・家具家電付き豪華マンションに住める

テレビで紹介されていたのは、マレーシアのサイバージャヤ(Cyberjaya)にある、シャフツベリー(Shaftsbury)というコンドミニアム
ホテルも兼ねているので、豪華リゾートホテルでの長期滞在というイメージになる。

下の写真のプール・ジム・テニスコートが使い放題で、さらに駐車場代も家賃に含まれていて、コンシェルジュもいる。

Shaftsbury_pool
(引用:Trip Adviserのスクリーンショット)

さらにさらに、豪華家具・家電付!

Shaftsbury_room
(引用:Trip Adviserのスクリーンショット)

番組の女性は、月額78,000円の2LDKを2人でルームシェアしていたので、月39,000円で豪華な部屋に住んでいた。

驚くことに、マレーシアでは、普通のコンドミニアムでも、プールなどのスポーツ施設・家具・家電が標準装備されている

また、このコンドミニアムは、IT都市サイバージャヤの中心部にある。

試しに、同じく東京の、インターネット関連企業が集中する渋谷で、4万円で借りられる部屋は「築30年以上・木造・4.5畳1間・風呂なし・駅から20分以上」となる。日本は家賃が高すぎる。

生活費が安いから、月収20万でも月に10万貯金できる

さらに番組では、女性の生活ぶりをこのように紹介していた。

  • 月収:20万円
  • 貯金(月額):10万円

日本では、月収20万のうち10万も貯金に回すのは、実家暮らしでない限り無理だ。

だが、マレーシアは(たとえ日本が円安でも)物価が安い。
番組では、女性の買い物を紹介していたが、

  • 昼食:300円
  • 靴2足購入:2,700円
  • エステ120分:3,800円
  • ホテルの豪華ディナー:3,000円

ショッピング・エステ・ディナー三昧の一日を過ごしても、1万円かかっていない。

はてなのミニマリストは、今すぐマレーシアで働いた方がいい。

英語が全くできなくても、マレーシアで働けるのか?

では、最大の疑問「英語が全くできなくても、マレーシアで働けるのか?」だが、結論から言うと「できるが、2016年1月現在は募集していない」である。

番組の女性は、日本人相手のコールセンター(つまり日本語)で働いていた(会社名は不明)。

マレーシアでは、サイバージャヤを情報産業都市にするために、最長10年間法人税を免除などの優遇措置を取っている。
そのため、日系企業ではNTTコミュニケーションズ、富士通、外資系ではIBM、DELL、HP(ヒューレットパッカード)などの大会社が進出している。
(英語ができるIT系の人なら、かなり求人がある)

だが、調べたところ、英語が全くできなくても採用されそうなところは、NTTコミュニケーションズのグループ会社「Emerio(エメリオ)」ぐらいのようだ。

残念なことに、2016年1月現在では求人がない。

過去の求人情報を貼っておく。
http://www.bridge-jp.net/kyujin/index.php?id=00144&no=00622
※Web魚拓

requirements

確かに求人要項には「英語力不問」と書いてある。

注意:上のサイトからは応募できるようだが、Emerio本社のサイトでは2016年1月現在、求人はなかった。

ちなみに、英語が日常会話程度できて日本語ができるなら、応募できるコールセンターの求人はぐっと増える。
この場合、お客様の対応は日本語だが、社内のコミュニケーションに英語を使用する。

半年以内で帰国するなら、所得税30%を取られる

最後に、サイバージャヤのコールセンターで働いている人の体験談から、いくつか引用したい。

一度つまずいたキャリアの立て直し方

サイバージャヤには日本人向けのコールセンターが多数あり、人材会社によると、こういう求人案件のほとんどは日本のビジネスマナーが身に付いており、きちんとした敬語が使える人を求めているとのことです。
(中略)
電話面接だけで合格が出て、渡航費支給、マレーシアに来て1カ月間は会社のアパートに住んで部屋探しができるなど条件のいいところがいくつかあります。
(中略)
マレーシアのいいところは、会社も多額のお金を投資しているし、マレーシアに来たがる日本人がなかなかいないことから、クビになりにくいことです。また、年齢に関係なく、スキルのある日本人を求めているため、年齢制限がネックにならないことです。

年齢がネックにならないのは、すごくいい。が、

一度来てしまったら嫌になったからと言ってすぐに日本に帰るということはできません。それは、マレーシア滞在日数が182日以下だと居住者と見なされず、30%もの所得税を払わないといけないからです。

これは痛い。1ヶ月で帰りたくなったら、月20万のうち6万も所得税として納めなければならない。

求人があればマレーシアで働くのもいいが、最終的には金銭面だけではなく、治安や医療など総合的な面から考えて決断する必要がある。

上の記事にもあるように、元々アジアが大好きな人には安く豪華に暮らせるパラダイスだが、新しい環境と仕事に慣れるのに自信がない人には、マレーシアは軽い気持ちで働きに行ける国ではないかもしれない。

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