ニャート

パニック障害で退職→ひきこもり→非正規雇用の氷河期世代。だめ人間が何とか日常を投げずに生きていくためのメモ書き。

日本では35歳以上の98%が人生のやり直しができない、のか?

「自分の人生を変えたい、やり直したい」
「でも、うまくいかない。人生は不公平だ」
「もう絶望しかない。人生などもうどうでもいい」

日本では、35歳以上の99%が人生のやり直しができない。

これは、私が体感していることで、単なる主観である。データなどない。

だが、日本はどの国よりも「若さ」「年齢」が重要視する社会で、「35歳転職限界説」の35歳を過ぎてしまった後に、例えば病気などが原因でレールを踏み外してしまったら、やり直すのは本当に難しい。

というより、やり直せた人を身近で一人も知らない。

就職氷河期のため一度きりの「新卒カード」を活用できなかった人たちが、非正規のスパイラルから抜け出せないまま30~40代を迎えている。

派遣会社のマージン公開率に思う -女性の貧困は自己責任か

この記事を書いた時に、「派遣会社は、求人を調達してきて紹介している、そのためのコストもかかるので、50%のマージンは別に高くはない」という意見もそこそこ見られ、驚いた。

「派遣会社が仕事を探してきている」というが、もし日本に派遣会社が存在しなければ、その求人は普通に正規社員の求人として募集されていたのだ。

世界の派遣会社の50%が、日本に集中している。なのに、外国の派遣社員のように、純粋な一時的雇用かつ時給が正規社員より高い、訳ではない。
日本が異常だということは、もっと認識されていいと思う。

だが、今日は派遣の仕組みについての考察ではなく、人生をやり直せない私の単なる愚痴日記なので、派遣の話はこれくらいにする。

人生をやり直せない私のこれまで

さて、「人生を変える」「人生をやり直す」とは、一体どういうことを指すのだろう。

人によってその意味はちがうと思うが、私はここではシンプルに考える。金である。

新卒後、出版社で正社員として働いていた私は、仕事の過労でパニック障害を発病し、レールを踏み外した。
以降、正社員になったことは一度もない。
現在は、レールを踏み外す前の年収の3分の1であり、その年収に戻ることは二度とないであろう。

私のこれまで

出版社で正社員として6年ほど働く
→パニック障害発病
→休職と復職を経て、結局治らずに退社
→ひきこもり
→某レンタル店でアルバイト
→○○教室で講師(アルバイト)
→事務・Web制作(契約社員)
→翻訳・Web制作(派遣社員) ←今ココ

 

パニック障害とは、激しい動悸や胸痛、呼吸困難という症状とともに、「このまま死んでしまう」という強い不安感に襲われる、どうしようもなくくだらない病気であるが、私は永らくこの病気を克服できなかった。

私は主に電車でこの症状が出るため、電車に乗れない=仕事に行けない時期があった。

そのため、「歩いて行ける場所」という条件が最大優先になり、仕事は選べなかった。レンタル店での「週3・4時間勤務」で自信をつけ、だんだん勤務時間を増やし、フルタイムで働けるまで、2年ほど費やしている。

講師と、その後の事務・Web制作は、どちらも小さい会社だった。

講師の仕事は、当時の最低賃金ジャストの時給だった。
新教室を立ち上げるからそこで働いてくれと望まれ、アルバイトから社員に昇格して喜んだのも束の間、突如立ち上げの話がなくなり、たった一ヶ月で社員からアルバイトに降格された。

事務・Web制作(Web制作はここで独学で学んだ)は、求人では隠されていたが、社長がある宗教の信者で、さんざんな思いをした。

だが、私の条件(年齢・病気)では、選択肢はないのだ。
残りの人生、正社員に復活できることは、おそらくないだろう。

苦労して、大学に通わせてくれた親に申し訳ない。
今でも実家にお金を入れているが、人生が順調ならもっと援助できるのにといつも思う。
最近、母親の誕生日プレゼントに3万円渡したが、本当ならもっと渡すことができたのにと、かなわない夢を追ってしまう。

私が賭ける、2%の可能性

「日本では35歳以上の98%が人生のやり直しができない」と、非常に主語を大きくしたが、これは正しくは「私は98%の可能性で人生をやり直せない」である。

では、私が希望を抱いている2%とは、いったい何か。

1%は、英語である。

もちろん、私より若く健康で、英語ができる人は、死ぬほどいる。
だが、私が目指す「人生のやり直し」は、具体的には「時給2000円での8時間労働」だ。
私の条件(年齢)では、正社員の求人はないが、派遣社員の求人ならある。
TOEICで900点を取れれば、このやり直しはかなうのだ。

(派遣会社を批判している私が、現在生計を立て将来の希望を託すのが、どちらも派遣会社の求人であること、この皮肉さ)

残りの1%は、レールを外れた生き方を同じ境遇の人と分かち合う、もしくはちがう境遇の人にも興味を抱いてもらえるようエンターテイメント化することである。

こちらはすごく難しい。
私にとっては非常に辛い人生だが、客観的にはそうでもない。ありふれた転落劇であり、もっと辛い人は死ぬほどいる。

だけど、いつか派遣という、ねじれた社会の仕組みを撲滅できるよう、同じ立場の人に届くように、このブログで私の復活劇(復活できるのか分からないが)を、娯楽として届けていけたらと思う。