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ニャート

旧「一橋を出てニートになりました」。出版社を過労で退職→ニート→派遣の人生経験をもとに、主に労働問題について書いています。

息してるだけで月6万円かかる女を降りたい

女性

トイアンナさんの「『普通の女』をやる月々のお値段が6万円」というツイートが話題になっていた。
時系列で見てみる。

このうち2番目の、「普通の女」をやるには月6万円というツイートだけが切り離されて話題になったが、実際の流れとしてはこうなる。
  • トイアンナさんが「女子初心者」として女子力を上げるために、美容室に行き、眼鏡をコンタクトに変え、まつげエクステをつけたら4万円もかかって驚いた
  • →「普通の女」をやるためには月6万円かかると計算した
  • →トイアンナさん自身の美容費は月2.5万円

この「普通の女」というのは、彼女が目指している「女子熟練者」における「普通」であり、一般的な「普通」を指しているわけではないと思う。

なおトイアンナさんは、美容をモテのためではなく、「趣味」だと言っている。

ここまで整理した上で、この「女という趣味は金がかかる」という話に私が過剰反応しているのは、顔出ししているブロガーが容姿を叩かれているのをよく見るからだ。

はてなブロガーに、顔出ししている30代後半の女性がいる。
彼女は一般人としては十分に美しいが、それでも、重箱の隅をつつくような容姿への批判や、「初老BBA」と叩かれているのを見かけた。
ブロガーは芸能人ではなくただの人なのに、芸能人なみの容姿でなければ全て「ブス」と言われるハードルの高さに驚愕した。

これは完全に私の主観だが、男性における、女性の評価の優先順位はこうだと思う。

年齢>>>容姿>>>>>性格・家事能力>>>>>>>>>>>>収入>>>教養

さっきの例だが、30代後半の男性が、JJI(じじい)と叩かれることはない。
さらに、「40代男性だけど、結婚するなら20代女性しか選ばない」とか「精子は劣化しないので、男性はいつまでも現役(実際は劣化する)」とか言う人もいる。

「10代女性は至高で、20代は許容、30代からは産廃」という極端な男性の意見もネットで見かける。
女性の平均年齢は87.05歳。
産廃になった後の50何年、どうやって生きていけばいいのか。

そんなふうに、男性が女性を見るときは、何をおいても年齢である。それを満たしてから容姿。
「10代のブスと40代の美人、結婚相手としてどちらを選ぶ?」という質問が象徴的である。
女性の評価には、出産年齢のリミットの存在が大きいので、めんどくさい。

「年齢」「容姿」を満たした上で、付加価値として「性格」「家事能力」が評価される。
その全てを満たした上で、あったらいいかな(なくてもいいかな)程度なのが、「収入」と「教養(学力含む)」である。

女性の知的努力は、評価においては報われない(自分の中では、絶対に報われるが)
ブロガーにとって大事なのは「面白い文を書けること=教養」なのに、時にはそこよりも容姿が問われるのが、めんどくさい。
自分は重要視していない容姿への評価を気にして、女子力を上げなければいけないのが、めんどくさい。

だから、女を降りたい。
「私は女を降りたので、評価しないでください」と言いたい。

ナンシー関みたいになりたい。
いっそ、猫の着ぐるみでも着て、ゆめのくにのキャラクターになれたらいいのに。
役場に「女を降りました」と届出を出したり、「女を降りたので、評価しないでください」と書かれたTシャツを着てたりしたら、「あの人は女を降りたのだな」とそっと無視される世の中だったらいいのに。

女の部分を攻撃したら痛がるだろう、と思っている人たちの目に、自分が映らないようにしたい。

「気になるのは、だれよりもお前が、自分が女であることに囚われているから」と言われるだろう。
そう、私の自意識ごと、脱ぎ捨てたい。

恋愛もいらない。
私にとって恋愛は、「いつ現れるかも分からない人を待ち続ける苦痛」というデメリットの方が大きいから。
そして、息してるだけで月6万円かけないと、その可能性は下がっていくのだから。

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恋愛障害?どうして「普通」に愛されないのか?? (光文社新書)

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宗教は金を超えられるか(猫になりたい班)

生きづらさ

phaさんの「宗教っていいよね」を読んだ。

「自分がもし身寄りの無い年寄りで、家族も友達もいなくて寂しく一人暮らししていたとしたら、誰かが定期的に訪ねてきてくれたらそれだけでものすごくうれしくない?」
それはすごくいいなと思ったし、そういう役割を果たしているのは、宗教か家族くらいしか現実的には存在しないのかもしれない。

戦後の日本社会は、終身雇用のもと、会社が個人の面倒をみてきた。
手厚い福利厚生や、行事や飲み会、社宅コミュニティなどのコミュニケーションなど。
終身雇用が当たり前だったから、それ以外の「中間集団」が発達しなかったのかもしれない。
だから、その枠から外れる人(非正規など)が増えてきている今、受け皿が少ないのかもしれない。

例えば、派遣社員は3年で雇用が終了する。
周りも、3年でいなくなる人と、深い関係を持とうとしない。

前に働いていた会社で、「派遣社員から結婚式に呼ばれて困っている。どうせいなくなってしまうのに、ご祝儀を出したくない。空気を読んでほしい」と言っていた正社員の人がいた。
就職後は、一日の大半を仕事が占める。
職場のコミュニティから締めだされると、就職前のコミュニティ(学生時代の友人など)以外、結婚を祝ってくれる集団もないことをさみしく思った。

外国だと、会社以外にも、教会とか、労働組合とか、合唱団とか、いろいろな中間集団がある。
やはり、大きいのは宗教団体だろう。

私の中で、宗教は「金をとられる」「だまされる」「マインドコントロールされる」というイメージが強い。
実は、引きこもり時代に宗教に入りたくて(救われたくて)、いろいろ調べたことがあった。でも、いい団体は見つからなかった。

引きこもりを脱した後、ある宗教団体に属している社長を間近でみる機会があった。
その社長は、宗教団体が顧客になってくれることもあり、かなり儲かっていた。
社長は、商売上、悩んでいる人に理解がありそうな顔をするけど、相手が自分の宗教理論を受け入れなければ(=商品を買ってくれなければ)、「悪しき存在に憑かれているから救えない」とバサッと切り捨てた。

社長自身も、宗教で満たされているようにはみえなかった。
承認欲求がとても強く、常に「あなたはすごい」と言われないと気がすまない人だった。
取り巻きはそれを分かっていて、お金がほしい時は褒めたたえる。
社長は、取り巻きにかなりのお金を使っていた。

私は思った。
宗教なのに、いや、宗教だからこそ、結局は金のつながりなんだな、と。

この前書いた「生きづらい人々の受け皿がプロブロガーしかない問題」は、ブログサロンを行うプロブロガーに対する感情を整理できないまま、複数の論点をごちゃまぜにして書いたので、「こいつ何いってんだしねよ」って感じだったかもしれない。
「受け皿がない」ではなく、「受け皿は少ないけど、このようなものがある」と紹介する方が良かった。だから、もっと後で訂正記事を書くと思う。

あれは、徹底的に私の主観なのだ。
私は単に、一見いい顔をして、実は金やメリットにつなげることしか考えていない人々が、嫌いなのだ。

私がブログサロンを問題と思ったきっかけは、ブログコンサルを受けてブログの方針を悪い方に変えてしまった、心を病んでいるブロガーを見たためだ。
マネタイズを意識しすぎる前は、精神障害者支援を受けた体験を書くなど、情報価値もある素朴ないいブログだったのに。

PVや収益を誇るはてなブロガーたちやサロン仲間と楽しそうにしていたから、「幸せなら私が口を出すことはない」と思っていたら、儲からないと悩み、仲間うちで揉めて、突然消えてしまった(特定されないよう曖昧にしか書けない)
(ブログのマネタイズ自体は、家から出られなくても小銭を稼げるなど、いい面もたくさんある。ただ、金のことしか考えられなくなり、自分のブログのよさが分からなくなるのは問題だと思う)

金やメリットでつながっている仲間は、それがなくなれば離れていく。


生きづらい人々が所属できるなら、別に宗教でなくてもよいけれど、今日は宗教のあり方について考えてみたい。
宗教は、本当は、苦しんでいる人が生きていく支えになるべきものだと思う。

そういう宗教団体で「気軽に」入れるものが日本にあるのかは、正直よく分からない。
ふつうに過ごしていれば、新興宗教が問題を起こした時のニュースくらいしか聞かないため、宗教には親しみよりも警戒心を覚える。
仏教やキリスト教などの大きな宗教は、教義が好きになれないし、ストイックさを強制されるのも嫌だ。

そんな宗教にうとい私がようやく思いついたのは、イエスの方舟事件だ。
リアルタイムでこの事件がどのように報道されたのかを全く知らないため、これから書くことは私の主観にすぎない。

イエスの方舟事件は、千石氏の聖書を読む活動に共感した信者たちが、(自分の意志で)千石氏と共同生活を始めたことを、「千石イエスよ、わが娘を返せ」とマスコミが糾弾した事件だ。
逮捕状が出たため千石氏は出頭したが、結局は容疑事実がないとして不起訴処分になった。 信者たちはいったん家庭に戻されたが、再び千石氏と共同生活を始め、千石氏が信者の生計を立てるために作った「シオンの娘」というクラブで働いていた。
(詳しくは、Wikipediaを参照)

ジャーナリストの秋尾沙戸子氏が「新潮45」2001年1月号に掲載した下記の文章も、ぜひ読んでほしい。
「イエスの方舟」漂流後の二十年 (秋尾氏のサイト)

信者たちは、事件の二十年後(2001年)も、まだ千石氏と暮らしていた。
千石氏はこの記事の後、2001年に亡くなっているが、「シオンの娘」は今もまだある(当時の信者がやっているのかは不明)。

いま読める文献を見る限りでは、千石氏の活動は金目当てではないように思える。
女性信者が多いので「千石ハーレム」と揶揄されたが、肉体関係に関しての真偽は不明である。

秋尾氏の記事から、いくつか引用する。

「ここに来たい人は来たらいいし、去りたい人は去ったらいい。あくまでその人の主体性が尊重されるんです」(*千石氏の発言)

「『方舟』の根本は、個人の主体性が重んじられること。押し付けがなくて自由。オッチャンの教えに盲目的に従っているというわけではない。オッチャンは教祖ではなく、聖書を説かれる人。聖書の意味を私たちの現実に則しながら、日常生活のなかで説いてくれる人なんです」(*千石氏の実娘の発言)
「オッチャン」――これが「方舟」における千石剛賢の呼び方である。「自分は教祖ではない」と言いきる千石が自ら選んだものだ。

「主体性というのは、自分をどれだけ大事にできるかということ。親に言われたり、世間がそうだからと言って流されて結婚しちゃうのは、自分が希薄だからです。私たちは自分の幸せを真剣に考える。そうすると、自然に他人がなくなる。他人の壁をなくして相手のことをどれだけ親身に思えるか。大切なのは、他者の中に自己を見ることなんです」(*千石氏の実娘の発言)

「閉鎖的な空間を作ろうとしたのではない。世の中の生き方の間違いを正すのでもなかったんです。世の中の間違いを継承しないで、自分独自のあり方、生活をしていこうとしただけです」(*千石氏の発言)

見る限り、洗脳はなかったように思える。

さて、私が気にかかるのは、たとえ洗脳がなくとも、その宗教団体があまりにも心地いいと、信者本人が外の世界に出たくなくなるのではないか、ということだ。
実際に、千石氏の信者たちは「新しい人間関係を築きたくない」と言い、恋愛や結婚もしていないようだ。

私が思う、理想の宗教家像を、イエスの方舟事件をモデルにした「贖いの聖者」のWikipediaから引用する。

「人を日常に戻し、現実に再度つなぎとめるために捨てられることこそを自らの役割とする宗教家」

宗教家には、金や権力に狂ったり、自己の教義に自ら洗脳されたりしないように、常に冷静で客観的でいてほしい。
人を救うために自らが捨てられる、それでこそ宗教家なのだと。

さて、冒頭の話に戻ると、phaさんはこうも言っていた。

僕もそもそもそういうコミュニティを作りたい気持ちがあった。
家族でもムラでも宗教でもなく、そういうところから弾き出された人が、ゆるく助け合うような人の繋がり。そういうものがあれば自分や自分の周りにいるような人がそれなりに生き延びられるのではないかと思っていた。
だけどそれは結構難しいというのを日々感じている。
友達の繋がりとかシェアハウスの繋がりというのは結構弱くて、一時期仲良くしていても、引っ越しや転職や揉め事や結婚やその他いろいろの現世的な事情で、何年かするとなんとなく会わなくなってしまっていることが多い。
放っておくと人はどんどん孤立してバラバラになっていく。

既にシェアハウスを運営しているphaさんがこう言うなら、そうなんだろうな。
でも、つながりが弱いというのは悪いことばかりではない。
依存しなくても、自分の足で生きていけるということだから。

いつでも来れていつでも去れる、金やメリットを超えた、ゆるいつながり。
そんなものがあったら、ほんとにいい。

だからいつか、「猫になりたい班」を作りたい。
「いまから猫になりたい班の班活動をしますよー。集まってくださいー」みたいな。

条件は、「猫になりたい人」「ルールを守れる人」だけ。
ルールは、

  • お金を取らない
  • だまさない
  • 洗脳しない
  • ハーレム禁止(私は女だし、男性にも女性にも性的興味はないから安全)
  • 参加者間で、利用したり、危害を与えたりすることを禁止
  • 参加者間で、馬鹿にしたり、傷つけたりすることを禁止

など。
(ストーキングしないとか他人の個人情報をネットにばら撒かないとか、細かく定める必要はあるけど)

金やメリットでつながる人々は、「金儲けしたいと本音で語ることが大事」「Give and Takeのつながりが大事」「ポジティブになれ」とかうるさすぎる。
猫になりたい班では、「だらだら生きのびる」「ためになることをしなくていい」「でも悪いことはしない」を大事にしたい。

これも「ブログのこれから、私のこれから」でやりたいと言ったことと一緒で具体的にはまだ考えていないけど(おい)、IRC(ふるい)みたいなもので、家から出られなくても参加できて、別に会話しなくても作業しながら見ていられて、何か話したい時に話す相手がいる、プライベートなTwitterみたいなもので、そこでだけは批判されなくて安心できるようなもの(ネット上のつながりは常に中傷と陰口がつきまとってこわい)。シェアハウスみたいな場も作れればいいけど、Webサービスにできる可能性もあるのかも。今のネットに足りないものは、共感じゃないのかな。

来年の4月以降、募集するかもしれないし、しないかもしれない。
(私への、宗教やスピリチュアルの宣伝や勧誘はお断りしてます)

追記:
一部修正しました。


「ブログのこれから、私のこれから」で、「心の病などで普通の職場では働けない人たちが、体調のいい時に分業しあえる仕組みを作りたい」と言ったところ、まだ具体案もないのに、NPOが作れそうな人数の方から「手伝いたい」というお声がけをいただき、誠にありがとうございました。
当初は、しばらく一人でやっていくつもりでいたので、報酬など何も考えておらず、「しばらくお待ちください」とお伝えしたのですが、助成金をもらう仕組みなどを本格的に考えていき、随時ブログで進捗を報告したいと思うので、時が来たらまたこちらからお声がけします&お声がけしてください。

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生きづらい人々の受け皿がプロブロガーしかない問題

生きづらさ

「4ヶ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ。」 という記事が、批判を受けている。

批判を受けている理由は、この部分に集約されているように思える。

探していると、ブログでお金を稼げることや実際に何百万も稼いでいる人がいることを知り、
「ブログで月商100万稼げる?大学生で100万稼いでいたらすごくないか?」
これなら自分にもできそうだと思いました。

あと、この学生さんが、はてなで有名な八木氏の率いる有料ブログサロンに入っているから、という理由もある。
八木氏は、ブログで月60万円を稼ぎ、月2700円~4320円+イベント参加費でサロン生に教えている(*一部訂正しました。文末参照)
そのため、「レールを降りたのではなく、もっと劣悪なレールに乗りかえただけでは?」と批判されている。

本題からずれるかもしれないが、「レールを外れたい」または「意図せずレールを外れた」人々の受け皿がプロブロガーくらいしかないことこそが問題だと思うので、今日はその話をしたい。

会社員の2人に1人は、同じ会社に一生勤める

厚生労働省「平成26年度版 労働経済の分析 第3章第1節 我が国における職業キャリアの現状」によると、日本人の転職回数は非常に少ない。

生涯の転職回数

男性は、一般的な定年年齢まで、約半数が「転職回数ゼロ」である。
転職する人も1回か2回で、3回以上は10%以下である。

これは、私の体感と一致する。
大学のサークル仲間の中で、転職経験のある人は1人しかいない。
その1人も、民間企業を3年経験した後に公務員になるという、就活時から決めていたプランに従っただけだ。
彼は、その転職について「周りのみんなは転職しないから、(周りから見たら)冒険だしリスキーな選択だよね」と言っていた。
ある会社で、人事担当者が「転職を3回もしているジョブホッパーには、うちみたいな会社を受ける資格はない」と言っているのを偶然聞いたこともある。

日本社会には、こういう傾向があるように思える。

  • 会社員の2人に1人は、同じ会社に一生勤める
  • つまり、大半の人は、18~22歳という若さで、残りの人生の方向性が決まる
  • そのため、「レールを外れた人生」については、異端として見られる

意図せずレールを外れた後の人生

転職を想定していない社会では、失敗ができない。
会社がブラックでも、次を思うとなかなか辞められない。
ストレスがたまり、他人の失敗(転職が多いなど)も許容できなくなる。

こうした「失敗が許されない社会」では、1度病気にでもなると、二度とレールには戻れない。
私は、出版社を過労で退職したが、病気によるブランクがあるため、その後は正規雇用の仕事には一度も就けていない。

派遣のような非正規雇用は期限があるので、転職回数ばかりが増えていく。
以前、派遣の面接で(違法だが、「職場見学」という名の抜け道があり、法が形骸化している)、「経歴が3社以上あるのは問題だね」と言われた。
その会社に採用はされたが、「長く勤めてほしい」と言われていたのに、その部署の管轄が日本から海外に変わって、海外からの「翻訳はいらない」という電話1本で切られることが決まった。
あなたたちみたいな会社が存在しているから、経歴が増えるんです。
そうしてどんどん条件が悪くなり、非正規スパイラルを下りながら回っていく。

レールにはもう乗れない。
かといって、自分のレールを作ることも難しい。

私にはやりたいことができた。
ブログのこれから、私のこれから」で書いたように、生きづらさを抱える人たち(非正規・引きこもり・障害者など)を支援する人々や、人生に挫折した人のその後の生き方を取材して紹介することで、「挫折した後の生き方ライフハック」を作りたい
そのために、3月末で派遣社員をやめることにした。

だが、怖い。
最初の出版社を病気でやめた時とは、比較にならないほど怖い。
例えば、次に病気再発などの失敗があれば、人生の一発退場もありうる。
失うものが少ない人の方が自由というのは嘘だ。
少ないからこそ、その一つ一つが手放せずに、縛られる。

私のように、ポンコツになってから自分のレールを作るのは、全くおすすめできない。
なぜなら、日本のセーフティネットは、ずっと同じ会社に勤め続けることを前提に作られているから、レールを外れた人の存在は想定しておらず、そういった人々の受け皿がないからだ。

だから、自分のレールを作りたいなら、やり直しがきく20代のうちが絶対いい。

自分のレールを作りたい人の受け皿が、怪しいレールしかないことが問題

だが、このような社会なので、自分のレールを作りたい人の受け皿も少ない。
冒頭の記事についてのコメントを引用する。

40年前ならヒッピー、30年前なら新興宗教、20年前ならマルチ商法、10年前ならバックパッカーやってたような層が2016年にやるのがブログで起業なんだろな

先ほど言ったように、大半の人は、18~22歳で人生が決まる傾向がある。
その若さでは、アルバイトやインターン以外に、働いた経験はないだろう。
働いたこともないのに、その後の仕事人生を決められるのか?
そのことに疑問を感じるのは、自然なことだと思う。
疑問を感じる人がたくさんいるから、新興宗教などがなくならないのだろう。

問題は、「レールに乗った人生」を疑問に思う人の受け皿が、別の怪しいレールしかないことではないか?

生きづらい人々が、怪しいレールしか選べない悲しさ

怪しいレールかどうかは、そのレールに乗ることで支払う「金」で決まる。

「簡単に儲かる仕事があります。でも、人をだましたり、法外な値段でモノを売ったりします。やりますか?」

プロブロガーたちは、表に出ている部分をみる限り、人をだましたりはしていない。
だが、中には1時間14,000円でブログコンサルをやっている人もいるので、ブログサロンに入る人は、彼らの真意を自分なりに見極める必要がある。

見ていて悲しいのは、プロブロガーの顧客の中に、病気などで挫折した生きづらい人々がいることだ。
別に調べているわけでもないのに、ちらほら見かけるので、割合はかなり多いのだと思う。

気持ちはすごい分かる。
例えば、心の病で私のようにポンコツになった場合、これからどう生きていいのかサッパリ分からないし、モデルケースも受け皿もない。
そんな時に、自宅で簡単に稼げる仕事といわれたら、きっと飛びつく。
さらに、ブログコンサルでちょっと親身になってもらえたら、コロッといってしまうだろう。
私も、引きこもり時代に彼らに出会っていたら、きっと信者になっていた。
そうした自分の絶望と孤独が、また悲しい。

これは、八木氏が別の文脈でいった言葉(影=批判する人々)なのだが、象徴的なので貼る。
光が八木氏で、影が生きづらい人々という構図がある。
彼が作ったように見えるレールも、イケダハヤト氏などが作ったレールのテンプレで、彼自身が作った新しい価値はまだない。
(ただ、彼はまだ若いので、これから新しい何かを生み出していく可能性はある)
それでも、生きづらい人々の受け皿があまりにないので、人々は群がってきてしまう。

(八木氏がキャンピングカーを買ったことは、それがたとえ情報商材のマニュアルにある「儲かってることの証明」であっても、面白いと思った。もし彼が、キャンピングカーで全国を旅して、アフィリ・サロン以外の新しい生き方を地方で模索する人々を取材したり、自分もその輪に加わったりしたら、私の評価は変わるだろう)

プロブロガーにお願いがあります。
あなたたちは今、結果的に、生きづらい人々の光になっているようです。
だからそのまま、適正な価格を逸脱しないでください。

大人たちにもお願いがあります。
転職3回で異端とみられる社会は、寛容ではありません。
やりたいことを試行錯誤する若者を叩くだけではなく、より良いやり方やセーフティネットなどのヒントを与えてあげてください。こんなふうに。
社会という大きな海に小さな小舟で出て行く若者について思うこと

私は私で、4月以降に「挫折した後の生き方ライフハック」(無料)と病んだ人が体調のいい時に分業しあえる仕組み(無料・具体案はまだない…)を作って、生きづらい人々の手助けになれるよう、自分のできることを頑張ります。

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仕事で挫折した人に差しのべられるべき手とは

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*八木氏から、依頼をいただいたので訂正します。
・サロンの収益は全体の1/4以下(3/4はブログからの収益)
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