ニャート

旧「一橋を出てニートになりました」。出版社を過労で退職→引きこもり→派遣社員を経て、働き方や社会のあり方について思うことを書いています。

派遣をやめて、自分が生きやすいルールのゲームをプレイする

去年、ブログのこれから、私のこれからで、やりたいことがあるので今年の3月末で派遣社員をやめると書いた。

その後、母の物忘れがひどくなり、一旦見送った。

半年ほど様子を見ていたが、母の症状は良くなってきており(脳梗塞による一時的な症状だったのかもしれない)、逆に「母の物忘れが本格化する前に、自分がこれからどう生きるか確立する必要がある」と思い、9月末で派遣をやめることにした。

8月はじめに、家族と派遣元に話をした(派遣先の返事待ち)。

精神疾患でレールを外れたあと

さて、「精神疾患は気のせいで、精神障害者は国の足を引っ張っているから、障害年金をもらうな」といった意見をよく見る。

私は出版社に数年勤め、過労でパニック障害になった。
引きこもっていた時期もあるが、2度目の再発後は6年以上働き続けてきた。

パニック障害は障害年金の対象外なので、一度ももらったことがない。
引きこもりの間の生活費は、貯金から出していた(実家に住んでいたが、お金を入れていた)。
実家は貧しいので、金銭的援助を受けたことはない。近年は、給料の3分の1を実家に入れている。

病気と闘いつつ、自力で生きてきた6年間は、私を幸せにはしなかった。

日本では、30代以降でレールを外れたら、非正規雇用の契約社員やパート・アルバイト、または派遣社員として安くても30%以上のマージンを取られる以外の道は少ない。
※フランスのマージン平均は13%

(私個人の問題として、発病以降、全生活のコミットを求められる正社員になるだけの体力がなく、そうした場合の選択肢は、日本では非正規雇用となる)

さらに、精神障害者においては、日本の精神医療は遅れているのか?|外国との歴史比較でも書いたように、「精神病院に何十年も閉じ込められて、病院から『固定資産』と呼ばれる状態」がなかば国策のように行われてきたため、地域の中で自活して生きる道が長い間想定されてこなかった。

自分は「商品」にすぎない

厚生労働省「平成26年度版 労働経済の分析 第3章第1節 我が国における職業キャリアの現状」によると、会社員の2人に1人は一生同じ会社に勤める。

つまり、日本では「1つの会社に定年まで勤め続ける」というルールのゲームが行われており、そのルールから外れた者に対する救済措置は「元々ない」のだ。

そのことを実感させられる出来事があった。

2015年9月に労働者派遣法が改正され、派遣社員が同一の組織単位で3年以上働くことはできなくなった。
2015年9月時点での契約(3ヶ月など)が切れてから3年間なので、2018年の秋以降に、一度に大量の派遣社員の入れ替わりが起こることになる。

私の派遣先には、数百名の派遣社員がいる。
派遣会社の営業が、「この会社(派遣先)の今の部署では3年以上働くことができないので、その後どうしたいかを、いま派遣さんたちに聞いて回っているんですよ~」と言った。

話を聞いて、派遣会社は「部署AにAさん、部署BにBさん、部署CにCさんという現状だとして、2018年10月以降は、部署AにBさん、部署BにCさん、Aさんはこの会社はもう嫌だというから、部署Cには新しい人、Aさんをどこに派遣するかを検討する」など、計画を立てておきたいのだと思った。

正社員になることなく、同じ会社の中を、たくさんの人がぐるぐると回り続ける。
同じ会社に勤め続けるのに、時給は上がらない。

私は、自分が「商品」にすぎないことを、はっきりと自覚した。
自らの労働力を自主的に売っているのだと「思い込んでいた」が、実は売られていたのだ。

負けると分かっているのに、なぜ、このゲームをプレイし続けることを選ぶのか

そもそも、私はなぜ派遣社員になったのか。

「障害年金をもらうな」と主張する人は、「働くことこそ至高」とも主張する。

不思議だが、この場合の「働く」とは、100%が「被雇用者として働く」である。
そして、主張する人自身、被雇用者として辛い思いをしながら働いているのに給料は安い。
そのストレスを、自分よりも弱い立場の精神障害者にぶつけている。

私の中にも、「被雇用者として『普通の人と同じように』働くことこそ至高」と考える「常識」が、ずっとずっと最近まで、そして今も住んでいる。

その時点で、精神障害者にストレスをぶつける人も、私も、思考が停止しているのだ。

長時間労働でつらいとか、要求は厳しすぎるのに給料は安いとか、レールを外れたからマージンを取られ続けて生きていくしかないとか、自分がこのルールで負け続けることが分かっているのに、なぜこのゲームをプレイし続けようと思うのか。

自分で、新しいルールとゲームを考えて、その中で生きていこうとしないのか。

知らないから、自分の頭で考えられない

去年、「ブログのこれから~」を書いてから、実際に自分でルールを作って生きている人はどんな人がいるのかを調べ続けている。

そして思うことは、実は、この世の中にはたくさんの選択肢があったのだ。
私は、知らなかった、または、自分の中の「常識」に縛られて選べなかっただけで。

20代の若いはてなブロガーで、プロブロガーになることを選び、サロンやら情報商材やらを売って叩かれている人たちがいる。
この人たちも、自由に生きたいのに他に選択肢を知らないから、プロブロガーになったのかもしれない。

だから本当は、叩くのではなく、それ以外の選択肢を紹介できるのが一番よいのだ。

「常識」に適応できて、自らがうまく生きていくことができる人は、そのままでいればよい。

「常識」に適応できない人、何らかの事情ではみ出してしまった人が、自分らしく生きられるルールとゲームを考えられるような情報提供を、このブログでしていきたい。

(※このエントリーには、派遣社員として頑張っている人を批判する意図は全くありません。私が、私自身を「自分の頭で考えることができていなかった」と反省しているものです)


……今日は辞める理由をさらっと書くだけのつもりが、なんか知らないけど、最近書くのを避けていた過激な文章になってしまいました。はにゃ~
ここ1ヶ月くらい体調が悪くて、ここで気力が尽きたので、やりたいことはまた次に書きます。
もしかしたら9月末までブログを書けないかもしれないけど、遅くても11月くらいからはいろいろやっていきたいので、気長に待っててくださいにゃ~

寄稿したので読んでくださいにゃ~

www.onecareer.jp